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2013年4月30日 (火)

西宮ガーデンズ天体観望会

4月の終わり。GWの間と言うことで家族で姫路駅に。今日からオープンした駅前の商業施設PIOLE見物。
駅前がたいへん立派になっていてびっくりしました。
姫路城観光の玄関口にもふさわしい雰囲気。今後も整備が続くようで楽しみです。

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さて、なんとなく気になって屋上にあがってみました。見晴らし良好。つろぎました。

ここで天体観望会ができるといいなぁ。結構盛り上がると思いますよ。
先例があります。
西宮ガーデンズでの天体観望会。すっかり定着しています。

以下webサイトから転載
★2013春 星空案内in西宮ガーデンズ★
☆日時 2013年5月19日(日)
   観望会 19:15~20:45 (悪天候中止)
   出張!!手作りプラネタリウム上映会
          18:00、18:30、19:00、19:30、20:00
     プラネタリウム(定員12人 各回約20分)の入場整理券を
     当日16:00よりガーデンズホール付近にて配布します
☆場所 阪急西宮ガーデンズ(西宮北口駅すぐ) 4F屋外
        スカイガーデン & 木の葉のステージ & ガーデンズホール
☆参加  どなたでもご自由にどうぞ(無料。申込不要 
         但し、プラネタリウムは整理券が必要です) 
☆望遠鏡で見る星(予定) 月、土星、春の星座
☆主催  星のソムリエ@西宮   お問い合わせ
☆協力 阪急西宮ガーデンズ、甲南大学天文同好会
☆後援 はりま宇宙講座実行委員会

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いつの日か実現するといいですね。

2013年4月29日 (月)

菅野松男さん講演会(報告)

ゴールデンウィークですね。いろいろと行事があり、お客さんからもうきうきした雰囲気を感じます。忙しいけど個人的には好きな時期です。そんな中、4月27日に新天体発見3冠の菅野松男さんの講演会が開催されました。

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菅野さんの星との出会いや天文科学館に就職されるまでのお話など初めて聞くことも多くありました。
内容は福田和昭さんのブログにとても詳しいです。
ぜひご覧ください。

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会場の様子

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初めて自作した4cm屈折望遠鏡の説明をする菅野さん

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参加者有志と記念写真

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サービスショット(笑)

2013年4月28日 (日)

シゴセンジャーフアン倶楽部

シゴセンジャー2013年春場所スタート。今回はブラック星博士秘密の呪文が飛び出します。本人は忘れていますが、使うのは数年ぶり(笑)シゴセンジャーは4月28日29日、5月25日、26日も登場します。是非ご来館を!

人気の高まりを受けてシゴセンジャーフアン倶楽部ができました。27日受付開始。さっそく30人ほどの申し込みがあったようです。会費わずか?135円。特典満載。こちらもぜひどうぞ。

対象
・年齢制限無し
・シゴセンジャーを応援してくれる人

入会金
135円 (会員期限:2014年3月31日)

特典
★ファンクラブ特製スタンプカード(会員証)を配布!
 キッズプラネタリウム「軌道星隊シゴセンジャー」を観覧すると場所ごとにスタンプを押印。スタンプ数に応じて、シゴセンジャーグッズをプレゼントするぞ!
★ファンクラブ通信を発行
★メールマガジン
 メールアドレスを登録すると、シゴセンジャーの出演情報やシゴセンジャーからの毎月の星空案内がメールで届くぞ!
★ファンクラブのためのイベントも開催

詳しくはこちら

2013年4月27日 (土)

全国カールツァイス・プラネタリウム巡り

全国カールツアイスプラネタリウム巡りイベントが始まりました。

プレゼントされるオリジナルグッズは超レアでツアイスプラネタリウムフアンには垂涎の品ぞろい。さあ、一年かけてコンプリートしましょう!

(以下:明石市立天文科学館のサイトより転載)

プラネタリウムは1923年、ドイツのカールツァイス社で誕生しました。今年、プラネタリウム生誕90周年となることを記念し、日本国内のカールツァイス社のプラネタリウムを有する館が協力し、「全国カールツァイス・プラネタリウム巡り」イベントをおこないます。

参加館
(1)旭川市科学館「サイパル」(北海道旭川市)【機種 ZMP(現役) ZKP-1(展示)】
(2)渋谷区文化総合センター大和田(東京都渋谷区)【機種 Ⅳ型(展示)】
(3)名古屋市科学館(愛知県名古屋市)【機種 Ⅸ型(現役)Ⅳ型(展示)】
(4)岐阜市科学館(岐阜県岐阜市)【機種 ZKP-1(展示)】
(5)大阪市立科学館(大阪府大阪市)【機種 Ⅱ型(展示)】
(6)明石市立天文科学館(兵庫県明石市)【機種 UPP23/3(現役)】
(7)宗像ユリックスプラネタリウム(福岡県宗像市)【機種 ZKP-4(現役)】

参加方法
(1)ツァイス製プラネタリウムを設置する館のプラネタリウム投影を見学します。
(2)見学の証明として、各施設のプラネタリウム入館券あるいはそれに準じる印刷物を証明として、イベント用紙に糊付します。用紙は明石市立天文科学館のホームページよりダウンロードできます。
 ※イベント用紙は、こちら
(3)すべての館を巡った方は、明石市立天文科学館へ用紙を送付していただきます。 各館から提供いただいたオリジナルグッズを明石市立天文科学館から参加者へ郵送します。

2013年4月26日 (金)

部分月食(4月26日早朝)なんとか?見えました

部分月食見物してきました。

2013年4月26日 NikonD7000+BORG76(f500mmトリミング)
観測地:姫路市城見台。以前にパンスターズ彗星を撮影した場所です。手前の線は遠方の高圧電線です。

4時44分。分かりにくいとされる半影月食ですが、肉眼でもはっきり認識できました。
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4時49分。このころが一番きれいでした。
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4時51分 部分月食開始。うーーーーん?
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4時54分 もうだめ。
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露出時間と感度を整えていないので実際には写真ほどの変化はないのですが、アッという間に夜明けが来たような印象です。低空のもやと夜明けの空の明るさでこれ以降はよく分かりませんでした。

撤収時、カメラを落とす失敗をしてしまいました。リモコンが壊れてしまいましたが幸い本体は無事でした。
2週間後には金環日食です。それまでにリモコンを直さないと。

2013年4月25日 (木)

金環日食観測準備(2)

晴れた休日でしたので金環日食観測セットを組んでみました。
今日は先日できなかったアストロソーラーフィルターやビデオシステムも組んでみました。

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ベイリービーズ観測用システム
アストロソーラー(口径4.5cmに絞る)+BORG76ED(500mm)+Watec100N
+GHS-OSD でタイムインポーズ+MiniDVビデオ

日食の経過撮影用ビデオ
MiniDVビデオ+2倍テレコン+アストロソーラー+ND400

架台 マークX+マンフロット微動雲台

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正確な場所と時刻を知るための装置(GHS-OSD)とビデオ・コントローラー。

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撮影された太陽像。黒点があるとピント合わせが容易です。

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観測の際には黒点が消え、輪郭が明瞭になるようにゲインを調整します。

2013年4月24日 (水)

部分月食(4月26日早朝)

2013年4月26日早朝の5時ごろ、部分月食があります。

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最大でも月のわずか1%が欠けるだけのとても地味な月食です。しかも月没のタイミング。
西日本でのみ観測可能。西の地平線が見える場所でなくては見ることができません。
双眼鏡を使うと観察しやすいでしょう。

・・・3月のパンスターズ彗星の時と似ていますね。

2013年4月23日 (火)

一日館長紹介記事

一日館長の様子を毎日新聞に紹介していただきました。

取材にこられた記者さん、なんと大の天文ファンだとか。取材の合間、スターウオッチング用双眼鏡談義で盛り上がりました。

2013年4月22日 (月)

はやぶさ2計画ただいま進行中

宙ガール養成講座で紹介したお話つづきです。

はやぶさのカプセルが帰還し日本中が感動に包まれました。
プラネタリウムでは紹介しきれませんでしたが、
感動の物語は映画になりました。しかも3本も!改めて考えてもこれはすごい話です。

はやぶさ/HAYABUSA
はやぶさ 遥かなる帰還
おかえり、はやぶさ

webサイトで予告映像を見ることができます。この熱気を受け継ぐのがはやぶさ2です。

でははやぶさ2に関する問題です。

1.川口淳一郎先生は 「はやぶさ2」 という名称に(1)賛成 (2)反対 どちらだったでしょう?

2.はやぶさ2の打ち上げ予定は何年?帰還予定は何年?

3.はやぶさ2の特徴は?
(1)小惑星に水をかける
(2)小惑星を爆破する
(3)小惑星を丸ごと持ち帰る


答え
1.(2)反対
プラネタリウムで流れたインタビューで川口先生は次のように述べています
「私は、はやぶさ2とつけないでくれって言ったんです。はやぶさは実験機。次が本番。惑星は火星や木星などいろいろあって同じと思う人はいない。小惑星も一緒。同じ小惑星はない。今度目標にしている天体は全く異質の新しい天体なんです」

2.2014年打ち上げ予定、2020年期間予定。
7年あれば小惑星まで行って一仕事して帰ってくることができます。私たちも何かできそうな気がしませんか。

3.(2)爆破。といっても小惑星全体を砕くのではなく人工クレータを作ります。
たとえばこちらをご覧ください

いろいろと楽しみが多いですね。応援したくなりますよね。
こんなキャンペーンやってます。ぜひ参加しましょう!

2013年4月21日 (日)

一日館長&宙ガール養成講座

以前にお知らせしたテレビ番組ココイロ(朝日放送)は、22日19時54分に放映です。(時間を間違ってましたので訂正します。)

さて、21日にはいろいろと行事がありました。

一日館長イベント。市内小学6年生が館長として一日頑張ってくれました。

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任命式。携帯カメラで写りが悪くてすみません。

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紙芝居も頑張りました。その後小学校に配布する宇宙アサガオの種の封入作業をしてくれました。
これからも遊びに来てくださいね。


その後は宙ガール要請講座。

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最初は少し固い雰囲気だったのですが、あっという間に和気藹々となりました。
今回は前半にオリエンテーリング。数名1組の班分けをして、それぞれ班の名前を決めてもらいました。

後半はプラネタリウムの話題のおさらい。「はやぶさ」&「はやぶさ2」についてのお話をしました。
こぼれ話はこちらのブログでも随時紹介しますね。

まずは「おさらい問題」
1.川口淳一郎先生は 「はやぶさ2」 という名称に(1)賛成 (2)反対 どちらだったでしょう?

2.はやぶさ2の打ち上げ予定は何年?帰還予定は何年?

3.はやぶさ2の特徴は?
(1)小惑星に水をかける
(2)小惑星を爆破する
(3)小惑星を丸ごと持ち帰る


答えは22日のブログで。

その後来週から始まるシゴセンジャー春場所のリハーサル。

2013年4月20日 (土)

科学技術週間

科学技術週間です。
例年この時期、科学技術のある分野をテーマとした「一家に1枚ポスター」が全国の科学館で配布されます。
今年は「一家に1枚 鉱物-地球と宇宙の宝物」。

とても良くできてます!

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明石市立天文科学館では21日から配布します。

2013年4月19日 (金)

金環日食観測準備

いろいろとたてこんでいますが、5月のオーストラリアでの金環日食が迫ってきました。
観測の準備をしています。

今回の観測ではベイリービーズ観測による太陽半径の決定に力を注ぎます。
昨年全国で行った観測です。残念ながら明石では曇られてしまったため観測できませんでした。
今回はぜひ成功させたいと思っています。

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せんだい宇宙館 早水勉さんによる観測構成図。

こちらが実際の様子です。

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鏡筒部
アストロソーラー(口径4.5cmに絞る)+BORG76ED(500mm)+Watec100N
+GHS-OSD でタイムインポーズ+MiniDVビデオ
(写真ではGHS-OSDとビデオは付属していません)

架台 マークX+マンフロット微動雲台


荷物はできるだけ軽くなるよう工夫が必要です。
とはいっても、南半球の星空もしっかり見物したいところ。

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そこで、こんなセットを組んでみました。
接眼レンズはイーソス17mm

29倍、実視野3度で結構強力なRFT(リッチ・フィールド・テレスコープ:広視野望遠鏡)になりました。
オーストラリアの暗い空にきらめく星達も楽しみです。

2013年4月18日 (木)

製造番号79

昨日に続いてプラネタリウムの話です。

カールツアイス・イエナ社のプラネタリウムには製造番号がつけられています。

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この黄色い丸印の部分に銘板があります。

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明石のプラネタリウムの製造番号は79です。

2013年4月17日 (水)

サンクトペテルブルグ・プラネタリウム

明石市立天文科学館のプラネタリウムは現役では世界で5番目の古さです。

このことについて、5年ほど前にプラネタリウムの長寿リストの記事を書きました。

この記事を書いていたころ、長寿日本一を祝う日がくるとは思っていませんでしたが、
明石のプラネタリウムは今日もとても元気です。そして明石の先輩方もきっと元気なのでしょう。

さて、明石よりもご長寿のプラネタリウムを紹介します。

4位
【セントペテルブルグ(旧レニングラード)】 (ロシア)
機種:ツアイスイエナUPP23/2
開館年:1959年

明石よりも1年先輩で、形式はUPP23/2.。末尾の番号が違います。
何が違うのかはよくわかりません。
このプラネタリウムに神戸大学天文研究会の I さんが訪問され、写真をいただきました。
2010年撮影です。

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プラネタリウム外観。歴史を感じる素晴らしい建築です。

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プラネタリウム。型番が同じですから当然ですが、明石のプラネタリウムにきわめてよく似ています。
しかしなぞのプロペラ?が付属しています。なんなのでしょう。

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中央には投影機、周りにはビニール素材のイス(濃い青色)が一方向に並んでいます。
南にはステージ。このイスだと星をみるのはつらい気がしますが・・・

このプラネタリウムや、ヨハネスブルグ、ボルゴ・グラード、コルゾフ・カトヴィチェ プラネタリウム
の情報について、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教授ください。

(メールアドレスはプロフィールに掲載しています。)


(再掲)

1位【ヨハネスブルグ プラネタリウム】(南アフリカ)
機種:ツアイス2型→3型
開館年:1930年4月15日 (移設1960年10月12日)

2位【 ボルゴ・グラード】(ロシア)
機種:ツアイスイエナUPP23/1s
開館年:1954年

3位【コルゾフ・カトヴィチェ プラネタリウム】(ポーランド)
機種:ツアイスイエナUPP23/2
開館年:1955年12月4日

4位【セントペテルブルグ(旧レニングラード)】 (ロシア)
機種:ツアイスイエナUPP23/2
開館年:1959年

5位【明石市立天文科学館】(日本)
機種:ツアイスイエナUPP23/3
開館年:1960年6月10日

※明石と同じレベルの大型プラネタリウムのリストです。
アイジンガーのプラネタリウムのような光学式でないものや、小型の機種は含めていません。
(1937年に制作されたコルコス兄弟作のプラネはアメリカのスプリングフィールド博物館で稼働中です。
そのほかのスピッツやツァイスの小型機にも稼働中のものがありますが詳細不明。)

2013年4月16日 (火)

テレビ・ラジオ出演情報

来週はブラック星博士との共演?が続きます。

4月22日19時ごろ 朝日放送 ココイロ
この週は明石がテーマ。初日は天文科学館。
スタッフの皆さんが「過去最高にカッコイイブラック星博士を撮影する」
と意気込んだ映像が見どころ?です。

4月23日7時14分ごろ ラジオ関西 三上公也情報アサイチ
おもしろ明石楽のコーナーに出演します。
担当は木谷美帆さん。今日収録しました。
明石ことを知り尽くしている浅井千華子さんから、明石のことは全く知らない木谷さんにバトンタッチ。
来週の火曜日の朝は途中に乱入するブラック星博士で目を覚ましましょう。


2013年4月15日 (月)

長年の謎、ついに解明

この広大な宇宙には実にさまざまな謎があります。宇宙の大規模構造という100億光年にいたるスケールの謎もあればヒッグス粒子の存在という超ミクロの研究もあります。さまざまなスケールでの謎がありますから、その存在に気づいていても解明には至らないこともあります。今日、宇宙の数多くの謎の1つが解明されました。スケールレベルでは0.1~1メートルクラスの現象です。これはどんな高性能な望遠鏡でも解明できない研究対象といえるでしょう。以下はその報告です。

次の写真をじっくりとご覧ください。なにかおかしいところがあることに気づくでしょうか。

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注意深くみてください。


靴の左右が逆なのです。

この現象はしばしば見られます。親はいつも靴の左右を整えているのです。
しかし気がつくとなぜか左右逆。

このパリティ保存則の破れとともいえる謎の現象に私は以前から疑問を持っていました。

観察の機会がないまま現在に至っていましたが、ついに今日その決定的瞬間の撮影に成功しました。

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靴を左右正確に並べます。そして靴を履くように促します。

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ゴキゲンに靴をはく幼児(3歳)。まず靴の横にたちます。そして靴に近い足からアプローチをおこないます。
!!!
なんと左足で右側の靴に足を収納しています!

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そして残った靴を拾い上げると、右足に左の靴を収納します。

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見事、左右逆となりました。

なお、再現実験をしようとしたところ、被験者は理不尽を感じたらしく怒って逃げてしまいました。
今後の追跡調査が必要と思われます。また個体差があるのか、酔った大人でも同様の事例が見られる場合にもこの理論が当てはまるのかなど、今後の発展的研究も必要と思われます。

2013年4月14日 (日)

都会の星写真展

明石市立天文科学館で都会の星写真展を開催しています。

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都会ではほとんど星が見えない、と思われています。しかし実は大都会でもちゃんと星は見えています。ただ見えにくいだけ。たとえば渋谷のど真ん中でも観望会はおこなわれています。ビルの屋上など周囲の明かりをうまく避ける工夫ができれば、結構なんとかなるもんなんですね。

どうにもならないと思われてのは、写真撮影。周囲の明かりがカメラのレンズに遠慮なく飛び込んできます。星のかすかな光はあっという間に光の洪水に埋もれてしまいます。長時間の撮影で星の軌跡をとらえることなど不可能だと思われていました。

しかしデジタルカメラの登場と画像処理方法の工夫により都会でも長い時間の星の軌跡を撮影することができるようになりました。

この手法を開発したのが東山正宜さんです。

10秒前後の短いシャッター速度で何百枚、何千枚と言う画像を撮影します。膨大な写真を「比較明」という手法で明かるい成分だけを重ね合わせ合成しました。そのためのソフト キクチマジックは菊地謙さんが開発しました。この撮影手法は、いまではアマチュア天文家のあいだでは常識となっています。天体写真の革命ともいえる手法です。

この度の写真展では東山さん入魂の作品が展示されています。昨年銀座で開催され大人気となった写真展です。ぜひ美しい高品質プリントをごらんください。webや印刷では分からないすばらしいクオリティです。

ナビゲーターの石井ゆかりさんの言葉も添えられています。こちらも好評です。いろんな角度で楽しめる写真展です。


「見上げれば、そこは宇宙」

私は写真展を準備しながら、そんな言葉が浮かびました。

会期は2013年5月26日まで。その後全国巡回します。

2013年4月13日 (土)

黒田武彦さんを囲む会

西はりま天文台公園の元園長・黒田武彦さんを囲む会をおこないました。

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朝、大きな地震があったため、バタバタしました。スタートも少し遅れましたが
無事開始。

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海部宣男さん(国際天文学連合会長・元国立天文台長)の挨拶

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伊藤洋一さん(兵庫県立大学)の挨拶

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福江純さん(大阪教育大学)
黒田武彦さんを支援する黒田会からDVDセット目録贈呈

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渡部潤一さんの乾杯(国立天文台副台長)

このあとは歓談。
太陽や惑星の名がつけられたテーブルごとに黒田さんとお話していただきました。
歓談の後はおたのしみタイム。

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マジシャン間部さんの楽しいマジック

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秋津さんのチェロ、福田直樹さんのピアノ演奏(うっとり)
福田さんは世話人と出演者両方兼ねる大活躍でした。

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作家・寮美千子さんのなゆたの絵本朗読

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花束贈呈。

黒田さんは拍手で会場を後にしました。
黒田さんも奥様もとても喜んでくださいました。
私たちも元気をもらいました。ますますの回復を!

世話人の皆様、お疲れ様でした!

2013年4月12日 (金)

金環日食限界線研究会の報告

3月2~3日に星なかまの集いに参加し、金環日食限界線研究会の取り組みに
ついて発表しました。
サマリーに掲載した文章を転載します。


金環日食を日食メガネで観測した場合、 金環日食限界線がどこになるのか。
2012 年5月21日以前にはわかっていなかった。 この着眼点が出発点となり
金環日食限界線研究会が発足し、全国で共同観測が行われた。

研究会はチームR(日食めがねによる限界線),
チームB(ベイリービーズ観測により太陽半径測定),
チームM(教育動画を制作)、
各地域グループ(共同観測キャンペーン:L計画) という構成であった。

■チームB
全国の15 班20 地点でベイリービーズ観測に成功した。観測結果は早水に
よって解析し、その結果をもとに相馬が暫定値として
太陽半径696019km±10kmと求めた。
太陽半径について過去最高の精度である。

■チームM
動画像も完成し、 貴重な映像記録となった。

■チームR
本プロジェクトではweb サイトを通じて一般市民から報告を受け付ける体制を作った。
メディアの報道もあり、多くの市民が計画に賛同し、大きな盛り上がりになった。
当日の7時からweb を通じてリングになったかどうかの報告を受け付け、
14,844 人からの報告を得た。全国23 の各地域グループは、独自に観測を行い、
各々で限界線を決定した。

これらの地域グループの結果からは合計約30000 人の観測をまとめることができた。
観測結果をまとめることができた各地域グループの結論は以下のとおりである。

( )は主担当者及び天候である。
またNASA ライン、国立天文台ライン、相馬早水ラインの名称は
それぞれが予報した限界線をあらわす。

*兵庫県立須磨東高等学校(岸本浩)NASA ライン上(一部曇天)

*兵庫県立北須磨高等学校(壷井宏泰)
相馬早水ラインから北に約500m (最小二乗法による解析)
あるいは北に約1400m(全
データに加重を付け累積分布関数フィッティングした結果)(晴天)

*大阪北地域グループ(井上和俊)相馬早水ラインから北300m(晴天)

*金環日食2012 京都学校連携連絡会(有本淳一)相馬早水ライン上(晴天)

*滋賀県金環日食共同観測プロジェクト(高橋進)相馬早水ライン上(晴天)

*岐阜県立大垣東高等学校(ハートピア安八天文台船越浩海)相馬早水ラインの北156m
(予報ラインを高度補正した後のライン。標高0mでは北に125m) (晴天)

*長野県塩尻市立丘中学校(宮下和久)相馬早水ラインから南250m(晴天)

*長野県上田・小県地区(渡辺文雄)相馬早水ラインから北300m(晴天)

*福島県日食観測隊(近藤正宏)相馬早水ラインを含み、国立天文台ラインから
南へ7km 程度までのエリア(一部曇天)

*明石金環日食観測隊(鈴木康史)明石市内を通った。雲越しに観測した場合
限界線が広がりNASA ライン付近(一部曇天)

*全国のデータ解析(石坂千春) 相馬早水ライン±500m


結果まとめ
晴天だった地域では日食メガネによる金環日食北限界線は±500m の範囲で
相馬早水ラインに一致した。
これを今回の研究会の結論としたい。

考察
3 つのラインのうち、相馬早水ラインは月縁地形の凹凸を考慮して計算された
金環日食の限界線である。 日食メガネによる金環日食北限界線が±500m の
範囲で相馬早水ラインに一致したことから、 人間の視力 (分解能) でも
月縁地形の凹凸による見え方の違いが認識できたといえる。

月の地形については月探査機KAGUYA により精密に求められているため、
限界線を±500m の精度で決定することは、 太陽半径を±200km の精度で
求めることに相当する。
これはチームB の観測精度には及ばないものの、 近年の高精度な太陽半径の
測定に匹敵する精度である。

また、 雲越しの観測がおこなわれた場合、 ビーズ状態もリングと認識する傾向が
あることがわかった。 NASAライン付近に限界線があると判断したケースは雲効果によるもの
だと思われる。 雲効果はこれまで知られておらず新知見である。

報告のばらつき要因としては日食メガネの種類、 天候、 心理的要因が考えられる。
条件を整え、訓練した集団であれば、より正確な観測が可能であると思われる。

今回の取り組みにより多くの児童・生徒、 一般市民の観測からも十分科学的価値あるデータ
を得ることが可能であることが明らかになった。 参加者にとっては、 自分たちの観測が天文
学の発展に寄与できるという経験をしたことになり、 理科教育的にも大きな意義があった。
本プロジェクトは金環日食の観測に新しい視点を与えることになったと考える。

日本では2030年、 2041 年に金環日食が観測できる。 そのときにもぜひ限界線観測を行ってほしい。

■追記
以上は2012 年9月に大分大学で開催された日本天文学会年会で報告した内容に追加修正し
たものである。

金環日食はほぼ毎年世界のどこかで見ることができる。 研究会の有志メンバーは今回の経
験を元に2013 年5 月10 日にオーストラリアで金環日食の観測を行うことを計画している。

2013年4月11日 (木)

テナントクリーク

金環日食の観測予定地であるオーストラリアのテナントクリーク。天気情報はこちら。

天気予報
気象データClimate statistics for Australian locations

5月ごろの天気の心配はあまり必要ないようです。
それよりハエがすごいみたい。

2013年4月10日 (水)

2013年5月10日の金環日食

今日は新月。次の新月はオーストラリアやソロモン諸島で
金環日食を見ることができます。

2013年5月10日(日本時間)の金環日食帯(NASA)

私たちはノーザンテリトリー(北部特別地域)のテナントクリーク付近で
観測する計画を立てています。詳しくはおいおい紹介します。

テナントクリークでの日食の予報図はこちらです。
国立天文台の相馬充先生に計算していただきました。
いつもありがとうございます。

Tennantcreek

日時は世界時です。

2013年4月 9日 (火)

オーストラリアの東経135度子午線

オーストラリアの皆既日食(2002年12月)への旅の途中の一コマ。

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南オーストラリア州の標準時は日本時+30分なので、現地の標準時子午線ではありません。
移動距離が長いので、途中でこんな楽しみを無理やり(笑)見つけて退屈しのぎに記念撮影。
たしか一緒に行った福田和昭さんの提案だったと思います。ちなみに昨日紹介した動画には
福田さんの素敵な絶叫もしっかり記録されています。

2010年に「はやぶさ」が帰還した場所はこのすぐ北。
すぐ、といっても数百kmほど離れてます。大陸は広い!

2013年4月 8日 (月)

2002年12月4日オーストラリア皆既日食

2002年の皆既日食です。オーストラリアのセデューナという海沿いの小さな
町で観測しました。皆既の時間は30秒。雲が多くスリル満点の皆既日食でした。

Eclaus200201

動画はこちらです。大自然の驚異に打たれ感動する人々の歓声をぜひお聞きください。

ここに他の写真も掲載してあります。

オーストラリアは大陸なので日食帯にかかることが多く、比較的頻繁に国のどこかで
皆既日食や金環日食があります。
最近では2012年11月15日にオーストラリアのケアンズで皆既日食が見られました。
このときも雲が多く、観測者を悩ませたようです。

次は2013年5月10日の金環日食。テナントクリークなどで観測できます。

2013年4月 7日 (日)

2012年5月21日の金環日食動画

日本中で話題となった2012年の金環日食。
明石市立天文科学館で撮影した動画を紹介します。

残念ながら食の最大は曇ってしまいましたが、一連の状況は記録すること
ができました。
途中インサートされる金環日食の動画映像は南北が逆です。

次の金環日食は2013年5月10日のオーストラリア。
日本国内では2030年に北海道で観測できます。


2013年4月 6日 (土)

GPV天気

低気圧に注意しましょう。

降雨・雲量予想

気圧・風速予想

2013年4月 5日 (金)

太陽望遠鏡

菅野さんが出演するとあれだけ宣伝しておきながら
NHKラジオ聞きそびれました。
ちょうどその時間、太陽望遠鏡で作業をしていました。
というのも週末は大荒れの天気で台風並みの強風が吹き荒れるとのこと。

安全のため太陽望遠鏡ドームの内側のバックルを閉めて
ドームが風で回転しないようにしていたのです。

Photo_2

Taiyoubouenkyou

明石市立天文科学館の太陽望遠鏡は、4階屋上の南側の観測ドームの中にあります。
望遠鏡は、クーデ式の太陽観測専用の望遠鏡で、口径25㎝の主鏡で拡大された
白色光の太陽像を3階の展示室 に映しだしています。

また、太陽光の一部は、Hα線の太陽像と分光器によるスペクトルを見ることができます。
この望遠鏡には、口径7.5㎝と8㎝の屈折望遠鏡が2台同架されており、
それぞれテレビカメラが取り 付けられ、白色光の太陽像とHα線の太陽像を3階の
展示室のテレビモニターに 映しだしています。

ドームの固定はそれほどたいそうな作業ではないのですが、
なんだかんだですっかり放送時間が過ぎてしまいました。

録音を手れて、ゆっくり聞くつもりです。

おまけ
天体観測で気になる天気情報。
天文家の間でよく使われているのがGPV天気予報
晴れ間が良く分かるので重宝します。


2013年4月 4日 (木)

菅野さんラジオ出演

NHKラジオ 関西ラジオワイド(大阪放送局)に菅野松男さんが
出演されます。
4月5日(金)放送の「旬の人・時の人」コーナーで
17時20分ごろから30分ほど出演されるそうです。

この番組には私も出演したことがあります。
じっくりと話をさせてくれるいい番組です。
番組の大山アナはダジャレ大好き。
いつかブラック星博士と共演をしましょうと約束しています。
(果たしてその日は来るのでしょうか?)

1ヶ月ほど前には野村敏郎さんが隕石の件で出演されました。
このときも徐々にディープな話になってすっかり聞き入って
しまいました。番組の録音は大事に保存しています。

菅野さんからどんな話が飛び出すのでしょうか?楽しみです。

以下、番組案内から

1

4月5日(金) 旬の人・時の人

アマチュア天文家 菅野 松男さん
菅野さんは、地球からおよそ2700万光年離れたしし座付近の銀河に、
超新星を発見しました。
毎日のように夜空を観察する菅野さんは、これまでに彗星や新星も
発見しています、星を見つける面白さについて、お話をうかがいます。


2013年4月 3日 (水)

ダジャレな一日

いろいろあってダジャレをいっぱい考えることになった一日でした。
ひねり出さなければいけないダジャレはつらいですね。
がんばって考えると全然出てこないのに
息を抜くと、湧いてくるんですねー。不思議ですねー。

帰りの道すがら合格しましたよ!とのうれしい報告に
出逢いました。一浪していろいろ悩みもあったそうですが
夢がかなったそうです。

自宅には明石名物オクトパス(置くとパス)がおいてあったそう。
ご利益?

ダジャレのパワーに感心しました。

Photo3

受験生へのアドバイス:ダジャレも時には有効。

2013年4月 2日 (火)

明石市立天文科学館でいろいろ募集

明石市立天文科学館ではいろいろ募集しています!まとめて紹介します。

星の友の会会員募集

菅野松男さん講演会「新しい星をさがして30年~新天体発見3冠達成までのみちのり~」

「宙(そら)ガール」養成講座 受講者募集!

シゴセンジャーグリーンとブラック星博士の子分募集

Image_letsjoinsigosenger2013


2013年4月 1日 (月)

名古屋ZIPーFMモーチャー天文部創部!

ここ数年、縁あって名古屋のZIP-FMの朝の番組モーニングチャージ
(通称モーチャー)に準レギュラーとして出演しています。
おおむね第一火曜日の朝7時45分から10分あまりの電話出演で
その時期の天文の話題を紹介しています。

ナビゲーターは小林拓一郎さん。通称コバタク。人気DJです。
何度かスタジオにお邪魔しましたが、元気が体からあふれている
魅力たっぷりなお兄さん。
番組のおかげで、リスナーが明石まで足を運んでくださることも
珍しくありません。ありがたや。

番組の目玉はブラック星博士の乱入。その間、マネージャーの私は
気を失っています(笑)やりたい放題のブラック星博士。
ダジャレを乗せた電波が東海地方の空に降り注ぎます。
これをコバタクが見事に返す。プロの技ですねー。

そうこうしているうちにスタッフの間にも天文熱が高まってきました。
新年度になり、番組企画でモーチャー天文部が創部されることに
なりました。すてきすぎます。

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【大人の部活プロジェクト 第3弾】
 モーチャー天文部 創部! 部員大募集!

MORNING CHARGEで大好評の『大人の部活プロジェクト』。
これまでにglee部、カメラ部を発足させてきましたが、
天文年に沸いた去年、星空観測をしてみたいと思った人も多いでしょう。
お子さんにもリアルな星を見せてあげたいと思っている方もいるでしょう。
そこで今回、『大人の部活 モーチャー天文部』を発足させます。

望遠鏡を使ったことがないという初心者の方でも安心して
楽しめる部活動です。
この機会に、本物の宇宙に触れてみてはいかがでしょうか?

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なお、私にもブラック星博士にも名古屋は少し遠いので
ハートピア安八天文台の船越浩海さんに講師をお願いしました。
ありがとうございます>船越さん。

船越さんはスーパー・アイディアマン。話も分かりやすいし
きっとすばらしい講座になること間違いないでしょう。乱入したいな(笑)

4月12日締め切り。詳しくはこちら

そうそう、4月2日の朝にも出演します。名古屋近隣の方、是非聞いてくださいね~

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