金星太陽面通過の動画
いそがしかった平成24年度も終了。
金環日食、金星太陽面通過、流星群、小惑星、彗星、ほんといろいろありました。
今日は2012年6月6日の金星の太陽面通過の動画を紹介します。
明石市立天文科学館の観測室で撮影しました。
映像は1分11秒。音楽が終わったら後は何もないです。
なぜ3分の映像になっているのか不明です・・・
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いそがしかった平成24年度も終了。
金環日食、金星太陽面通過、流星群、小惑星、彗星、ほんといろいろありました。
今日は2012年6月6日の金星の太陽面通過の動画を紹介します。
明石市立天文科学館の観測室で撮影しました。
映像は1分11秒。音楽が終わったら後は何もないです。
なぜ3分の映像になっているのか不明です・・・
私の住んでいる姫路市砥堀には生野橋という市川にかかる橋があります。
ここに、日本最初の高速産業道路「銀の馬車道」の建設記念碑が立っています。
銀の馬車道は姫路の飾磨港から生野銀山を結んだ道路で、
明治の姫路の産業をささえた重要な道路でした。
現在ではこの産業道路も役割を終え、存在すら忘れ去られつつありました。
生野橋の石碑も特に整備されることなく、ひっそりとたたずみ、地域の住民も存在に
気づかないほどでした。
最近、銀の馬車道の価値を見直そうという動きがあり、積極的な周知活動が
行われています。
上記のwebサイトには実に詳しくこの馬車道についての名所がまとまっています。
生野橋の記念碑は、このように記載されています。
「明治9年、「馬車道」の完成を祝って建てられた生野橋のたもとにある記念碑。
修築としたのは旧街道を利用した工事だったからと言われています。
碑は、鉱山もしくは飾磨津(港)付近に建てるのが妥当と思われますが、
あえてこの地を選んだのは、「生野橋」の架橋が最も難工事だったということでは
ないでしょうか。
現在の生野橋は昭和43年に架け替えられた3代目です。」
このような名所ですから整備すべきとの声が上がったのでしょう。
兵庫県がこの記念碑の周辺の整備をおこなっていました。
そして今日、整備完成の式典が行われました。
息子の通う砥堀幼稚園の児童も式典に参加しましたので
保護者&地元民として見学してまいりました。
しっかりとした式典でした。力の入れようが良く分かります。
こども達によるバルーン。
中央に明治9年建立の石碑。今回、周囲がきれいに整備されました。
向こうに生野橋が見えています。
詳しい案内板。これで石碑の意味も良く分かります。
彗星について簡単に説明します。
彗星は氷とチリが混じった天体です。よく汚れた雪玉に例えられます。
大きさは数キロ~数十キロメートルくらい。小さな天体です。
これが太陽に接近すると、氷が溶けてボーっとした姿になります。
輪郭のはっきりしないぼんやりとした姿が彗星の特徴です。
さらに太陽に接近し、ガスやチリが彗星から出てくると、
まるで星から尾がでているように見えます。
この形がまるでホウキのように見えることから「ほうき星」とよばれます。
放出されるガスやチリの量によって形や明るさが変化する面白い天体です。
進行方向と逆向きに尾が伸びると誤解されがちです。実際には太陽と反対方向に尾が伸びます。
以下にイメージ図をしめしました。
実際には尾がほとんどないこともあります。
また、イオンテールだけあるいはダストテールだけが目立つということもあります。
両方見えるのは大彗星といっていいでしょう。
彗星は発見者の名前がつけられます。
イオンテールとは?ダストテールとは?流れ星との関係は?
まだまだいろいろありますが、書ききれませんね。またいずれ記します。
最近出演した番組のうち、インターネットで見ることができる2番組を
紹介します。
明石CATV番組の海峡のまち明石
また行きたいよ!文化博物館・天文科学館
9分20秒から天文科学館登場です。
サンテレビ 明石大百科
平成25年3月9日「明石!だいすき!宝物!!」
8分から天文科学館登場。
明石大百科はこれが最終回。
やのぱんさん、泉ゆう子さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!
今日は姫路市野里駅前の花北市民広場での観望会。通称花北観望会。
2003年から始まって今年でなんと10年です。そしてあいかわらずのんびりした観望会です。
今回はいろんな都合で火曜日の夜になりました。
春休みと言うことで小学生の参加が多かったのはうれしいことでした。
また、平日にもかかわらず仕事終わりの星空案内人の皆さんが駆けつけてくれました。
おかげさまで20cm反射望遠鏡や15cm屈折望遠鏡など望遠鏡が5台並ぶ
本格的なラインナップになりました。
観望会に先駆けまずは講話。
今夜の星空、続いてパンスターズ彗星、そして菅野さんの超新星の話をしました。
その後天体観望会。
天気は下り坂でしたがなんとか月、木星、シリウス、ベテルギウスなどを
見ることができました。
ご参加いただいたみなさん、望遠鏡操作&星空案内をしてくださったみなさん、
反省会にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました。
次は初夏の頃にやりたいですね。
菅野松男さんの超新星発見関連の画像を紹介します。
菅野さんはM65に「超新星2013am」発見。
3月21日35cmの望遠鏡によるもので発見光度は15.6等です。
菅野さんは過去にも「新星」、「新変光星」、「彗星」、「小惑星」を発見しています。
兵庫県下ではアマチュアとしては初の発見です。
発見写真(菅野松男さん撮影、野村敏郎さん画像処理)
3月21.637日(世界時)の観測から。(SN 2013am)
CBET 3440: 20130323 : SUPERNOVA 2013am IN M65 = PSN J11185695+1303494
参考 星の情報
■花北観望会
日時:2013年3月26日(火) 18:30-20:30
場所:水上公民館第5会議室
姫路市増位新町2-12(姫路市花の北市民広場内)※JR播但線野里駅前
望遠鏡で木星や月などを観察します。パンスターズ彗星は見えませんが
彗星の話も紹介します。申し込み不要。どなたでも参加できます。
■黒田武彦さんを囲む会
日時:2013年04月13日(12時~14時(受付11時30分~))
開催場所 ホテル日航姫路 3階の真珠の間
案内、申し込みはこちら
花北観望会の主催者のひとりである黒田さんが脳梗塞で倒れられて一年と
少しになります。幸いにも頑健な体力により、
ずいぶんと回復され、最近は一人で散歩にも出られておられるそうです。
そこでもう少し暖かくなった4月13日に、黒田さんに遊んでもらった人たちが集まって、
黒田さんを囲むパーティをしたいと思います。
先日から宣伝しておりましたツイッタープラネタリウム。
本日行いました。おかげさまで盛り上がりました!ありがとうございました。
ユーストリームも多くの方に見ていただきました。
星の子館の安田岳志さんなど同業の仲間からも「よかったよ」とメールを
いただきました。うれしいものですね。
紹介記事です。
神戸新聞
時事通信
サンテレビ
それから昨日の菅野さんの超新星発見の話も読売新聞で紹介されていました。
記事では彗星、新星、超新星で3冠としてます。おそらく日本天文学会の
新天体発見賞の対象の3つということで三冠としたのでしょう。
私たちの間ではこれに小惑星と新変光星の発見を加え
五冠王だと喜んでいますヽ(^0^)ノ
今夜は仙台市天文台の小石川正弘さんの退職パーティ。日本公開天文台協会の会長で、東北地方のみならず全国的によく知られた天文家です。天文年鑑の木星のコーナーの執筆などでも知られます。星空案内も抜群にうまい。私もいろいろと教えていただきました。尊敬する天文家の一人です。
そんなわけで仙台になんとか駆けつけたい気持ちでしたが、まったく都合がつかず断念。そこで兵庫県下の先輩天文家のメッセージもまとめて送りました。
私にとって小石川さんといえば自作26cm反射望遠鏡の記事。マニアックな自作望遠鏡をまとめた本の中でもひときわ目立っていました。中学のころまねして望遠鏡の設計図を引いたことを思い出します。そのころからずっと長く一線で活躍されてきたわけですね。すごいです。退職後もいろいろと忙しい日々が待っていると思います。今後ともご指導よろしくおねがしいます。
退職した後もまだまだ元気な、むしろパワーアップしている先輩もいます。小石川さんへのメッセージビデオにも登場してくださった菅野松男さん。なんと3月21日の観測からM65に超新星を発見されました。発見時の光度は15.6等。
新しく導入した望遠鏡のセッティングに苦労されながらも見事大魚をしとめました。
菅野さんはこれまでに彗星、新星、小惑星を発見されてきました。またオリオン座にスガノ天体とよばれる新変光星を発見したことでも知られます。今回の超新星発見で新天体発見五冠となったということで、菅野さんを知る星の仲間達の間でお祝いムードになっています。
菅野さんは明石市立天文科学館の元副館長。明石での私の最初の上司です。下の写真は、菅野・三枝・藤川彗星を発見した場所で「こっちにみつけたんよー」と話をしてくれた時の写真です。
活躍する先輩方のパワーに敬服します。おめでとうございます!
(おまけ)
明日はツイッタープラネタリウムです。
ツイッターのつぶやきが明石市立天文科学館のプラネタリウムドームに浮かぶびます。3月24日9:50~。
当日の投影時間中はユーストリーム中継も行います。暗くてよく見えないと思いますが、当日来館出来ない方は、音声でお楽しみいただき、ぜひツイッターでつぶやくてください。ハッシュタグは、#つぶやき投影 です。
はたしてどんな展開になるのでしょうか。
誰にもわかりません(^-^)/
日食や月食など天文で重要な位置をしめる食…の、話ではなく天文に関係する?飲食のネタです。
天文に関係するお菓子は結構いろいろあります、
こちらはホワイトデーがすんで叩き売られた気の毒な惑星チョコレート。
はがれた値札が涙を誘いますが、でもなかなかどうして本体部分はとても良くできています。
次に三瓶自然館サヒメルの太田夫妻から頂いたお菓子。
オリオン座がカワイイ。さぬきのばいこう堂の品。
こういうセンスあるお菓子を見つける人って尊敬します。
次にハレー彗星に関係する飲み物。
平塚博物館の塚田君に教えてもらった深むし茶ハレーすいせい。
76年続いてほしいとの店主の願いを込めたネーミングです。
最後にハレー彗星スコッチ・ウイスキー。
こんなモノが作られたというのはさすが歴史的大彗星。
今年11月ー12月に明るくなるアイソン彗星はこんな商品を産み出すほどの
大彗星になるでしょうか?
ちなみに今日は良い天気でしたが、所用でパンスターズ彗星に会えませんでした。
春分の日でした。太陽が真東からのぼり真西に沈む日です。朝も晩もぐずついた天気だったので日の出も日の入りも見ることはできませんでしたが、プラネタリウムはいつでも晴れた空。真西に沈む太陽を解説しました。
今日は春分イベント。シゴセンジャーの登場などいろいろ盛り上がってました。夕刻にはプラネタリウムで室内写真撮影会。ツアイスのシルエットは絵になりますね。惚れます。ツアイスといえば16日の大阪市立科学館の企画は心に残るよいイベントでした。その写真をUPします。
ツアイス2型にカメラを向ける人人。
(いつでも見ることができるのにランプが灯ると圧倒的に特別な感じ。笑)
企画者の石坂千春さん。(世界天文年や金環日食などいつも頼りにしてます。)
24年ぶりの投影にむけて周囲を消灯
点灯!
加藤賢一館長による大阪市立電気科学館の思い出講演のあと、映画「わが町」鑑賞。味わい深い映画でした。
ふと明石市立天文科学館も舞台となった映画「ココニイルコト(主演 真中瞳、堺雅人)」を思い出しました。(この映画の明石のプラネタリウムのシーンでは恥ずかしながら私の解説が流れてるんですよ。)
パンスターズ彗星、低空の雲にさえぎられ見ることができませんでした。空を見上げるときれいなお月さま。そういえば、今日は月面Xが観測できる日でした。
月のクレーターが太陽の光を受けてX型の面白い模様を作り出しています。写真は20時31分撮影。
明日は春分ですね。
嵐の後、夕方には日が射してきました。パンスターズ彗星が見えるかな?と思い、スイミングスクール帰りの娘たちとスーパーの屋上駐車場からチャレンジ。残念ながら見えませんでした。しかしずいぶん暖かくなりましたね。暑さ寒さも彼岸までといいます。春ですねー。
春といえば、日本天文学会では埼玉で春季年会が開催されています。個人的に注目しているのはジュニアセッション。中学生、高校生の文化系の天文クラブの全国大会みたいなもの。発表リストをぜひご覧ください。とくに金環日食関連発表がおおいのが今年の特徴でしょう。わが金環日食限界線研究会関連の発表も多数。ぱっと目に付いたところでは以下のとおりです。
34 ベイリービーズから求めた太陽半径2
谷河 澪、寺尾 美奈子、福井 順子、上田 凜、髙橋 綾(高2)、谷口 冬馬、田中 敦、中川 克隆、喜友名 正樹、杉本 侑弥、堤 光、 白澤 由紀乃(高1)【兵庫県立三田祥雲館高等学校】
35 金環日食の限界線を探せ! 丘中学校全校生徒の観測から
平井 萌奈(中3)、髙橋 さくら、安藤 祥吾、八戸 一平(中2)、中山 史織、今市 百音、名取 芽衣、酒井 愛里、柿元 拓実、竹田 智晃(中1)【塩尻市立丘中学校・科学部】
36 金環日食 北限界線の観測
ハートピア安八高校生観測チーム;柏 陽介、傍島 大貴、小宅 紗衣(高2)、青木 奏太、伊藤 多津生、児玉 裕貴、清水 良広、 説田 敬介、日比野 靖千、豊田 有里、菱田 真由(高1)【岐阜県立大垣東高等学校】
37 金環日食の観測~ビデオ観測による太陽半径の測定~
ハートピア安八高校生観測チーム ; 太田 優、池田 太郎、林 恭平(高2)、栗木 孝輔、服部 京香、松井 梨乃(高1)【愛知県立一宮高等学校・地学部】
38 金環日食の観測 ~金環日食中の明るさの変化~
ハートピア安八高校生観測チーム;青山 拓雲、赤地 優樹、岩佐 直哉、尾関 勝史、小酒井 宏輝、村瀬 在都、横山 智之(高2)、加藤 大暉、河村 新、華井 竣平、山田 隼大(高1)【岐阜県立岐山高等学校・地学部】
39 金環日食時の照度の変化 ~空の明るさに影響を与えた太陽周辺減光~
ハートピア安八ジュニア天文倶楽部;冨田 小冬(小4)【一宮市立向山小学校】、橋口 健太(小5)【山県市立伊自良南小学校】、 林 萌々音(小5)【大垣市立東小学校】、後藤 大輝(小6)【羽島市立小熊小学校】
39の発表は小学生によるもの。西脇で開催された第3回星なかまの集いで森本奨励賞を受賞した発表です。
発表者の皆さん、緊張するかもしれませんが自信持って発表してくださいね。私は参加できませんが、行きたかったなあ。
※金環日食限界線研究会では、全国の結果を元に「日食メガネの限界線を相馬早水ライン±500m」と結論しました。
3月16日朝、姫路科学館へ。プラネタリムがリニューアルされました。
従来の光学式プラネタリウムをLED化し、恒星原版も新調。さらにデジタル映像装置(4Kは関西初めて)も新設。座席もじゅうたんも取りかえ、新しいプラネタリウム誕生と言ってよいと思います。世界レベルのすばらしい施設が姫路に誕生しました。
スタッフ側の視点からいいますと、リニューアルと言うのは外から見ている10倍も100倍もたいへんな仕事です。
全力でゴールを駆け抜けるとそこからがスタートラインに。館のかたは前日も遅くまでがんばっていたそう。
お疲れ様でした。>姫路科学館のみなさん、業者のみなさん。
私もプラネタリウムリニューアル検討委員として関わっていましたので式典に出席させていただきました。同じく委員の黒河先生と記念写真。先生は石見姫路市長と京都大学宇宙物理学教室で同級生とのこと。待合時間に先生の専門である太陽や金環日食限界線話をいろいろおしえていただきました。
式典の後の投影で拝見しましたが、姫路らしいキチッとしたすばらしいリニューアルだとおもいました。さすがです。詳しくはぜひみなさんご自身の目で確認してくださいね。
昼からは播磨町で関勉さんの講演会がありましたので、ご挨拶だけしました。
記念写真をお願いすればよかったなぁ。
その後明石経由で大阪へ。
今日は明石市立天文科学館でもパンスターズ彗星観望会。低空までよく晴れて好条件で観測できました。
観望会でみなさんに説明しながら写真撮影。
2013年3月15日 明石市立天文科学館16階観測室 望遠鏡(FS76)直焦点、トリミング。
尾がしっかり伸びてますね。今日は観測しやすかったです。
私たちが観望会をしているころ、星の友の会の福原直人さんたちは姫路の小赤壁公園でも彗星観測をされていたようです。
この場所はカノープスがよく見える場所。今年、新年を迎えるにあたってこんな写真を撮りました。
カノープスは場所によって様々な呼び名があります。撮影地付近では「鳴門星」と呼ばれています。
この写真を天文民俗学研究の北尾浩一さんに気に入っていただき、北尾さんの研究報告書に掲載していただくことになりました。今日、その報告書が届きました。ありがとうございました。
追伸
石巻のSくん見てるかな?
日の入り後30分後の位置はこんな感じです。
だいたい18時30分~19時ごろが観察できる時間と思えばいいでしょう。肉眼で見えるという人もいますが、双眼鏡があったほうがいいですね。望遠鏡では導入するのがたいへんですが、もしうまく視野に入るとパンスターズ彗星の頭部のボンヤリ・キラキラした独特の光が楽しめます。
より詳しくは以下のサイトに詳しいです。
時々ブラック星博士のマネージャー業務があります。今日は明石ケーブルテレビのバラエティ番組ええやんあかし。イベント告知でシゴセンジャーとブラック星博士が出演しました。シゴセンジャーレッドもブルーも絶好調。楽しい収録でした。来週放送。
写真は司会のワタナベフラワーのクマちゃんとブラック星博士のツーショット。
夜は低空の雲でパンスターズ彗星は確認できず。某局のKさんからは弾んだ声で「六本木ヒルズからみえました!」との報告をいただきました。
朝、出勤途中、イイ天気だったので天文科学館の写真を撮影。すると天文科学館の目の前にある歯科医院のK先生から「すっきりしましたねー!」と声をかけられました。すっきりしたのはワタシではなく館のほうです。
明石市立天文科学館はここ2ヶ月ほど外壁工事で物々しい姿でした。しかし2日ほどで工事がぐっと終盤にすすみ、いつもの姿が戻ってきました。爽やかな天気にぴったりでした。
ところが今日はここから大荒れの天気に。風が吹きやがて雨も。悪天候は夜まで続きました。おかげさまで彗星の心配もせず、安心して?仕事させていただきました。今日は月と彗星が並んで美しかったようですね。
というわけで今日の写真は先日来館された名古屋市科学館の毛利さんからのいただき物。観測室で作業している姿ってなかなか撮影することはないのでありがたい一枚です。毛利マジックで脚が長く写ってます。
明日は晴れるかな?
今日はサイエンスカフェはりまに講師として参加しました。
場所は姫路のビストロゼブラ。雰囲気のいいお店でした。開始時刻が18時30分でしたので、パンスターズ彗星探しからスタート。残念ながら西に建物があり、観測できませんでしたが、薄明や暮れ六つの雰囲気を味わっていただきました。その後は時に関する話いろいろ。ご参加いただいたみなさま、コーディネートしていただいた尾崎さんありがとうございました。
以下、紹介したエピソードの1つです。
「大変恐縮ですが、ご存知でしたら教えてください。午後12時30分はお昼でしょうか、夜でしょうか。」質問電話です。質問者は年配の男性。ずいぶんと困りきったようすです。「今度集会を行うためのチラシを作っているのですが、午後12時30分が昼か夜かで、ずいぶんもめているのです。」どうやら小さいながらも糸口の見えない紛争の解決がこちらの回答に委ねられることになりました。責任重大です。みなさんはどのように回答されますか。
実はこの質問、意外と根深い問題を含んでいます。日本の時刻の表記は、法的には明治5年の太政官達(だじょうかんたっし)にさかのぼります。このときより時刻制度は西洋流に改められました。太政官達では一日を午前と午後の12時間にわけることなどが定めました。また正午=午前12時と定義されました。
定義に基づくと正午は午前12時です。ところが太政官達には正午から午後1時について午前か午後か記載されていません。正午から1秒経過したら?午前12時0分1秒でしょうか?午後12時0分1秒でしょうか?答えはありません。つまり午後12時30分は定義されていないので、昼なのか夜なのか分からないのです。
混乱を助長しているのがデジタル時計です。12:30PMは昼間を意味することが多いようです。でも法的にはおかしいのです。さあどうすればよいのでしょう。数学的に考えると、午前午後という12進数的な表示においては本来的に12という数字は登場してはならないのです。つまり0時0分0秒から始まり11時59分59秒…のあとはふたたび0時0分0秒になるべきです。
結局、「午後12時30分という表現は混乱の元なので使わないこと。24時間制をつかうか0時をつかうこと」が私たちの回答です。実際出生や死亡の届などでは0時を使うことと民法に規定されています。
ごく身近なのに知られていない問題ってあるものですね。ちなみに海外では若干解釈が違います。
11日は朝から快晴。黄砂は洗い流されすっきりとしていました。パンスターズ彗星、今日見えなかったら今後もダメ、といいたくなるほどです。休日なので安心して観測できると思ったのですが、ここでひとつ難関が。
彗星が見える時間(18時30分~19時)と娘のスイミングスクールの送迎時間(18時40分)がバッティングしているのです。どうやってやりくりつけましょう。夕方の彗星には往々にしてこういう問題がありがちです。
自宅とスイミングスクールまでは3km離れてます。その中間地点で西の空が良く見渡せる高台の場所を選びました。山陽自動車道の上を通る歩道の脇。時折犬の散歩をする人が通るだけ。修理中の姫路城も良く見えます。
18時15分観測開始。日没後10分ほど経過していますが、全然見えません。大体の方向に双眼鏡を向けて水平方向にゆっくり移動させます。関勉先生の本で学んだ彗星捜索方法です。
18時30分ごろ、明石のK先生から「見える?」と電話。見えてません!
用意したデジタルカメラには17mmの広角レンズを取り付け露出を変えて撮影。
次に85mmの中望遠レンズに取り替え、彗星の方向に向けて撮影。
彗星が見えないときにも、モニターで確認できることがありますし、あとで写っていることに気づくこともあります。でもまだ確認できません。スイミングスクールの送迎時間が迫ります。というか、もう過ぎています。娘から電話がかかります。30分ほど待ってもらう約束をして引き続き観測。
18時45分、ツイッターでは各地で観測の報告がながれてきます。かわべ天文公園の古屋昌美さんは「双眼鏡で確認」とのこと。と、突然、双眼鏡の視野の中に見えました。あの彗星独特の滲んだ光。かすかに尾が伸びているのが分かります。肉眼では、、、わかりませんでした。
そこで500mm望遠鏡にカメラを取り付け撮影。なんとか、写りました。ふう。
写真データ2013年3月11日18:55。撮影地姫路市。NikonD7000(露出2秒ISO1600)+ボーグ76ED(f500mm直焦点)。トリミングしました。
(ダメモトで撮影した画像をあとで見返したら写っていました)
かわべ天文公園のツイッターでは、「肉眼で見るには、ちょっとムズカシイと思います。また双眼鏡も、普段オススメしている7×50(7倍×50mm対物レンズ)でもややキビシイかと…。10×70でようやくでした。」とのこと。まったく同感です。
13日には細い月と並びます。見つける良い目安になるでしょうね。その後月がだんだん太ってきますが、月明かりの影響よりも薄明の明るさのほうが効いてきます。今後高度があがってくればずっと見やすくなるでしょう。今週末ごろから来週明けごろが一番観測しやすいでしょうね。
ようこそパンスターズ彗星!
2002年にオーストラリアの皆既日食ツアーにいったときの話です。
移動のバスで和歌山の津村光則さんと隣り合わせになりました。
自然と天体写真の話になったのですが、大ベテランの津村さんからは教わることばかり。
談義と言うよりは講義でした。幸福な時間ですね。
津村さんによるとポイントは4つ。1.ピント 2.ガイド 3.構図 4.露出
とのこと。それぞれについて各1時間くらい話を聞きました。そしてなにより「準備」の大事さを強調されていたことが印象的でした。
先日、西脇で行われた星なかまの集いで東山正宜くんも同じようなことを言っていました。
達人はたいしたもんだと思った次第です。
で、なぜ、今こんなことを書いているかといいますと、10日の観望会でも天気が悪くパンスターズ彗星は見えませんでした(涙)
各地から観測成功の報告が届きはじめています。肉眼ではかなり厳しそうですが、高度が高くなるこれからが勝負。
今日は空が澄み切っています。準備は十分してるので、すがたを見せてね。パンスターズちゃん。
本日は明石市立天文科学館では星の友の会の例会でした。
18時に会員さんが集まり、そのまま観測室でパンスターズ彗星観望会に。
しかし残念ながら本日も黄砂の濃さ(こーさのこーさ)に負けました。
各地で見えたとの報がとどきますね。
しかしいくつかは飛行機雲の誤認もあるみたいです。
実際、私たちも飛行機雲をみましたが、彗星を見たことがない人なら誤解しても仕方ないかもしれません。
ポイントは、彗星は見た目には動かない、ということでしょうね。飛行機は数分で位置が大いにかわりますが彗星は太陽や月星と同じ程度のスピードでしか動きません。
名古屋市科学館の毛利さんが遊びに来られて、実に見事な「彗星みたいな飛行機雲」の写真を撮影されました。いずれ披露しますね。
観望会の後は郡山市ふれあい科学館の安藤くんの講演会。現在明石市立天文科学館で開催中の「ふくしま星と月の風景」の関連話でした。福島の現状や写真の裏話などとてもよい講演会でした。なお、明日は一般来館者向けに安藤くんのギャラリートークがありますのでぜひお越しください。
あと、今日は友の会の高校3年生からうれしい合格報告を聴くことができました。Uクン、Sクンおめでとう。
ブログを再開してからパンスターズ彗星が見えなかったことばかりを報告しております。
が今日もだめでした(笑)
写真は明石市立天文科学館のツイッター@jstm135eのつぶやきより(無断)引用しました。
明石はよく晴れてました。黄砂がなければ、きっと観測できたでしょうね。
ほぼ同じ高度の火星(1等)が見えないようでは厳しいです。
この調子では明日も難しいかも知れません。明日は星の友の会の例会がありますのでその際にみえるといいんですけどねー。
観測中に某局のKさんから電話。放送原稿の確認でした。
Kさんによると全国的にかなり厳しそう。
長野の大西浩次さんからも電話。天気が悪くてだめとか。
東山正宜くんがツイッターで「クリームのなかのミルクを探しているかのよう。」とつぶやいていました。
うまい。まさにそのとおりです。
と、おもってたら、ついに国内でも撮影されたようです。アストロアーツ
さすが門田健一さんは彗星観測の第一人者です。酸いも甘いも知り尽くしています。
そのこまでしないとだめか、というようなすんごい工夫(苦労)されたみたいですがすばらしいですね。
一雨降れば状況もだいぶ改善するとおもいます。初見は週明けかな?
今日もダメでした。雲+霞+黄砂。
でもスッキリ晴れていれば見えたかもしれません。晴天で透明度がよければ、間違いなく明日には観測できるはずです。しかし、明日からは黄砂が日本に襲来するそうです。
さあ、国内で最初にパンスターズ彗星を見るのはどこの誰でしょう?沖縄の方でしょうか?あるいは黄砂の影響がすくない北海道や東北地方のかたでしょうか。意表をついて本州の山間部?
楽しくなってきました。
晴れて透明度がよければ明石でも十分チャンスはあるのですが・・・
(もうすでに最初の観測者がいたらおめでとうございます)
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