ベイリービーズ
金環日食が近づいてきた。あと6日。
ベイリー・ビーズについて調べたメモがあるので忘れないうちに以下にまとめた。
【ベイリービーズ】
日食の第2・第3接触の際に、月縁から太陽の光が漏れ出し数珠(ビーズ)の
ように明滅する現象。
アマチュア天文家ベイリーが1836年5月16日の日食中に観測。
ベイリーはこの現象を「月の縁から凹凸しているために太陽の光が
比較的大量に来る部分とそうでないところができ、眩視によって生ずる現象」
と正しく解釈した。
ベイリーが現象を正しく解釈すると共に、「ビーズ」と表現したことからBaily's Beadsとよばれる。
日本語ではベイリー・ビーズとよばれるほか、「ベイリーズ・ビーズ」、
「ベイリーの数珠」とも表記される。
こちらが本ネタ
なおベイリーは天文学者ではなく株式仲買人だったが蓄財ができたので
道楽で天文学研究をしたそうだ。
なおベイリー以前にもこの現象は知られており、1737年にマクローリン
(「マクローリン展開」の数学者)が太陽の光の環が閉じる15秒くらいから、
不規則な光の点が現れたのを確認し、それは月の凸凹のせいだ考察した。
1780年10月27日の日食ではハーバード大学が観測している。
決して「ベリー・ビーズ」ではないのでご注意^^;
ご教授いただいた大阪市立科学館の学芸員 嘉数大先生には感謝感謝。
限界線付近では第2接触と第3接触がほぼ一致し、ベイリービーズは長く観測できる。
ただ適切に減光することが必要。
必ず減光して観測すること。
間違っても減光していない望遠鏡や双眼鏡で見ないこと。確実に失明する。
ベイリービーズの観測により太陽半径を過去最高の精度で求めようというのが今回の取り組みである。
詳しくはこちらをみてほしい。
チームB
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